Twitterで書くか迷ったくらい些細な話ではあるのですが、せっかくスクショたくさん撮ったのでこちらで。
本当に小話。
※20.06.15 とてもシンプルな見落としに気づいたので追記
羽騎士の紋章の話
ダークソウル3の羽騎士の腹部と背部にはとあるシンボルが刺繍されています。
ゲルトルードの三騎士の絵画にも同様のシンボルが描かれているので彼等に描かれた紋章を認知している方は多いでしょう。
このようにロスリックの聖剣に一対の竜が携わっているようなデザインのシンボルですね。
しかし、ダークソウル3内にはこの刺繍が施されてない羽騎士が存在します。
それがこの羽騎士です。
既プレイの方には今更言うまでもありませんが、これはロスリックの高壁の噴水広場横の小路にあるオブジェクトです。
そしてこいつの背部に注目。
上記で説明したのとは異なる紋章が刻まれているのがわかります。
テクスチャを確認してみましょう。
上記で紹介したようなロスリックの聖剣と竜を象ったデザインではなく、多脚の馬あるいは獅子のようなデザインですね。
何故このようなデザインの違いがあるのでしょうか。
その答えは意外なところで見つかりました。
以下はダークソウル3の制作に於いてモデリング等の外部委託を請負っていたと思われるPassion Republicという会社のポートフォリオです。
こちらの羽騎士のをよく見ると、先程のオブジェクトに使われいた謎の紋章が確認できます。
つまり、この謎の紋章は本来羽騎士に使われる予定のシンボルであったという訳です。
ブラッシュアップの過程で世界観的な整合性を考慮して現在のデザインに差し替えられたと考えるのが妥当でしょう。
とどのつまり、この話を一言でまとめると、「ロスリックにある羽騎士の死体オブジェクトに開発中のデザインが残っていた」って事ですね。ただそれだけ。
余談ですが、私はこういう、データ内部を調べるよりゲーム上に実装されてはいるが誰も見向きもしてないようなモノを調べる方が好きだったりします。
例えばこういうの。(これは以前からちょっと有名ですが)
完全に同じだよね。今更だけど pic.twitter.com/Fw08UFTsp5
— クズ底 (@The_Gutter_) 2020年5月23日
※追記 20.06.15
よく見たら羽騎士装備の防具アイコンもこの旧シンボルな事に今更気づきました。
こんな灯台下暗しって言葉が当てはまる事案があります?
ロスリックの紋章の話
こちらもかなり些細なお話。
ロスリック各地にはシンボルとしてこのような紋章が描かれた旗が立てられています。
この紋章はロスリック騎士にあしらわれており、彼等の盾やスカーフにもそのシンボルが見て取れます。
ロスリック騎士のシンボルがロスリック各地にある(あるいはその逆)なのは特におかしい事ではないでしょう。
しかし、開発前にリークされたダークソウル3のスクリーンショットに映っているものはちょっと違います。
旗の部分を拡大してみましょう。
どうやらロスリック騎士の紋章ではありませんね。
この紋章は亡者兵士に使われているシンボルです。
何故、亡者兵士にあてがわれた紋章からロスリック騎士の紋章へ旗のデザインの変更があったのでしょうか。
これはロスリック騎士のデザイン時期に由来すると考えられます。
というのも、ロスリック騎士の内部名は”新王城騎士”なのです。
おそらく、元々王城のシンボルとして扱われていたのが現在の亡者兵士に使われてるデザインで、その後ロスリック騎士のデザインに合わせて王城の旗のデザインを変更したのでしょう。
そこで疑問に浮かぶのがロスリック騎士の大盾。
何故かこの盾はロスリック騎士が持っているのにも関わらず、亡者兵士と同様のシンボルが刻まれています。
しかし、こちらも内部名は”亡者兵士大盾”とされており、本来ロスリック騎士ではなく亡者兵士用の大盾としてデザインされたようです。
デザインルーツの違いから紋章が食い違ってしまっているという訳ですね。
そしてもうひとつの疑問、ロスリックが”新王城騎士”とされているなら本来の王城騎士は何処へ消えたのかという話。
これについてはどうやら”旧亡者騎士”と呼ばれるエネミーが居たようで、各種装備もロスリック騎士同様に作られていたようなのですが、これらに関してはほぼ全てが削除されてしまったようです。
しかし、一つだけゲーム本編に残された旧亡者騎士の装備が存在します。
それがこの”騎士の盾”です。かっこいいですね
終わり。