Bloodborne:灰の狩装束の話とか

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空前のブラボブームなのでまーーーたBloodborneの記事です。

今回はあんまり話す事のなかった防具関連の話。

タイトルを”灰の狩装束の話”と銘打っていますが基本的にシリーズ一式の話をします。要は語感の問題です。

 

19.9.30 狩人の剣について追記

 

イントロダクション

始まりは例の如くTwitterでのボヤき。

実際の所、灰シリーズ装備はおかしいです。

何がおかしいかと言うと、一式装備の癖に並びから外れてるパーツがあったりします。

 

以下の通り、灰シリーズの欄を確認すると何故か帽子が見当たりません。

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そして当の灰狼の帽子の並びは煤けた狩人シリーズの最下段。

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う~ん、おかしい。

 

で、何でこんな事になっているのかと言いますと、実は灰の狩人一式と灰狼の帽子は全く別の装備なんですね。

 

じゃあこの帽子は何なのか、灰装備とは元々何なのか、というのが今回の主題。

興味があればお付き合いください。

灰狼の帽子とは

まずは灰狼の帽子の出自について。

ソート順が煤けた狩人シリーズの中にカテゴリされてる時点でバレバレだとは思いますが、灰狼の帽子は煤けた狩人シリーズの頭装備でした。

 

まぁ公式アートワークスの煤けた狩人装備の設定画を見てもらえば一目瞭然です。

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公式画集より

色こそ違えど、このフォルムとデザインはどうみても灰狼の帽子ですね。

つまりは、そういう事なのです。

 

一応断っておくと、このオリジナル版である黒色の帽子は残念ながらデータ内にも存在しません。

何故かと言いますと、製品版で使われてる灰狼の帽子自体がデータ上この"煤けた狩帽子(仮称)"なんですね。

とどのつまり、テクスチャが灰色の物に差し替えられて表示文がそれっぽくなってるだけで実際は煤けた狩人の帽子のままなのです。

差し替えられてしまったテクスチャは上書きされてしまっているので回収不可能です。残念。

 

とは言ったものの、一つだけゲームデータ内にその面影を残しているデータがありました。

開発中のテストモデルです。

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テストモデルの頭

これを見て新しい疑問が浮かびます。

何で開発中のテストモデルにこの帽子が採用されているんだ、と。

という訳で話はこの煤けた狩人一式にシフトしていきます。

煤けた狩人シリーズの正体

公式アートワークスを持って熟読されてる方ならまぁ大体勘付いているとは思うのですが、煤けた狩人シリーズと灰狼の帽子はこの作品における原初の狩人装備でした。

細かく言うと語弊が生まれるので端的に説明しますと、デモンズでいうフリューテッド、ダクソでいう上級騎士みたいなもんです。

内部名もそのままハンターシリーズ。本来の狩人一式ですね。

 

公式発表前にリークされたプロジェクトビーストのPVでは主人公として振る舞う彼の姿を見ることが出来ます。

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そしてこちらはゲーム内に残されていた開発中のテストモデルの全体像。

使用されている防具はやはり、煤けた狩人シリーズ。

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このモデルを見てまず疑問に思うのが彼が持っている武器。

どう見てもノコと銃ではなく剣と盾です。

上の方で挙げた煤けた狩人装備の設定画内でも剣を手にした姿が描かれていました。

実はこの剣もプロジェクトビーストのPVにて使用されているカットが確認できます。

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盾はみえないかも

どうやらBloodborneにおける仕掛け武器+銃というスタイルは開発途中から考案されたようで、企画当初の段階では従来のソウルシリーズ同様に剣と盾というスタイルが採用されていたようです。

バニラ版Bloodborneの異様な武器の少なさもこの辺の事情により作り込む期間が足りなかった事に理由があるのかもしれません。。。

※追記 17.9.30

この頃に使われてた剣のデザイン画が外注スタジオから公開されていたので追記しておきます。

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LemonSky StudioのHPより

 

そして、最初の狩人である彼もこの原初の狩装束のマントを羽織っているのも見逃せないポイントです。

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普通のプレイヤーは何で彼は煤けた狩装束を羽織っているんだ?となる所ですがこのように制作側の視点から物事を考えるとまた違ったものが見えてくるわけです。エモいですね。

灰装備一式の正体

灰狼の帽子についてはわかったけど灰装備の正体とはなんぞや、という話。

これについては実は公式アートワークスに答えが載ってるんですね。

まずはデュラの公式画稿に注目。

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これが本当に古狩人デュラとして書かれた画稿なのだとすると、右手に構えてる武器に違和感を覚えるのではないでしょうか。

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どうみても致命威力130はありそうな短刀を静かに携えていますね。

ゲーム内における彼のイメージとは全く正反対なので不思議です。

 

そして、彼の画稿が載っているページには興味深い画稿があります。

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これでもうお分かりですね。

こっちがオリジナルの灰シリーズです。

名前も見た目そのまま、”隠密”装備と呼ばれていました。

腰の短刀も含めてそういうデザインなんですね。

どうやらデュラの設定画に不釣り合いな短刀が見えている理由はどうやらこっちの画稿がオリジナルで、それをコピペしてから頭のレイヤーを描き替えた為でしょう。

 

そしてこの画稿に書かれているフードが隠密シリーズの頭装備であり、本来の灰シリーズの頭装備としてデザインされた物です。

実は装備アイコンもゲーム内に残されています。

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内部名は”隠密(頭)”

 いかにも隠密って感じのビジュアルですね。

 まぁ灰一式装備全体にしてもこう言われてしまうと隠密用のそれにしか見えなかったりしますが。。。

 

そして奇妙な事に、旧市街に配置されているNPC”デュラの盟友”は何故か煤けた狩人一式+異邦のフードという装備をしています。

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撮るのがむずかしかった

今まで解説した情報を考慮すると彼の装備は中々興味深いのではないでしょうか。

まるで煤けた狩人一式と灰一式の頭装備が交換された事を示唆しているような。。。

隠密のフードが没になっていなければもしかすると彼が装備していたのかもしれませんね。

 

最後に

そして最後に残る疑問、何故これらの頭装備を交換するに至ったのかについて。

これに関しては本当に神(宮崎)のみぞ知るって感じですね。

わざわざ装備用の設定画とは別にデュラ用の設定画が書き起こされている辺り、ディレクション側から何らかの要望があったのだなとまでは想像つくのですが。。。

隠密キャラもそれはそれで作劇上使いやすいとは思うし、オリジナルの煤けた狩人セットが頭欠品になるって状態もデザイン側からしたらあまり好ましい事では無いと思うので、そこまでしてこのオッサン出したかったの?って疑問が残ります。

この辺はどうしても開発側の人間しか分からないことなので何とも歯がゆい物です。

 

 

というわけでまぁ中々歯切れの悪い感じですがこんな感じで今回は終わります。

防具一つとっても深くまで調べるとこういうネタが出てくるのがBloodborneの面白いところですね。

 

今回の記事でも分かる通り、色々な答えが公式アートワークスには載ってます。

より深くまで読み込むとまた新しい発見があるかもしれません。

 

 

 オワり

Bloodborne Official Artworks

Bloodborne Official Artworks

 

アフィリンク貼りたかったけど審査弾かれました。くそ~